第13回です。今回は『失敗』についてです。
　私はよく失敗をします。日本は国民性なのか“失敗”を非常に嫌がります。逆にアメリカなど海外では“失敗”は“チャレンジ”と捉えられ、決して悪いものではありません。そんな失敗について、今回は考えてみたいと思います。
　まず、失敗には２種類の失敗があります。１つ目は高い目標や新しいことに挑戦しての失敗。２つ目は、準備不足や慢心・過信からの失敗です。この２つの大きな違いは得られるものやその後の行動・気持ちが大きく変わることです。つまり、失敗によって、未来が大きく変わっていくのです。もちろん、失敗しないことが成功ではありませんよ。できることだけやっていれば、失敗はしませんが、成長もできません。実は失敗の仕方が重要なんです。

　さて、子供たちを観察していると、失敗を隠そうとする子がたくさんいます。初めからできるわけはないので、失敗は大歓迎なのですが、なかなかそうは思ってくれません。大きな原因は失敗すると怒られるからです。「失敗＝悪いもの＝怒られる」という方程式が完成しています。失敗から学ぶことは大きな成長になります。「失敗は成功の母」とはよく言ったものです。失敗を怒るのではなく、失敗から成功を生む方法を学ぶ手伝いをした方が生産的ですね。
　もちろん、小さな成功を積み重ねることも成功への近道です。この『成功』と『失敗』、大人も子供も学ぶことがたくさんありますね。