【第32回】【学歴社会 VS 学習歴社会】
まず学歴とは、従来の就職活動で重要視されてきた「どこの学校を卒業したか」という指標です。高等学校や大学、専門学校などの卒業資格の種類に応じて応募条件を設定したり、偏差値によって採用の可否を決めたりします。実際に、高等学校よりも大学の卒業資格者の方が高度かつ実践的な知識を習得していると判断され、就職活動で有利になる傾向があります。給与設定も大学卒の方が高くなる傾向があります。
次に学習歴は、「実際に何を学んできたか、どれだけ実践的な知識を持っているか」という指標です。学歴は学校を卒業したという事実が重要ですが、学習歴は基礎的な学力に加え、個人勉強、課外活動などで得た知識や経験も評価されます。学習歴は社会人になってからの仕事に関する知識やスキルを測る指標にもなります。社会人になっても継続的に勉強する人は多くありませんが、実際は学習歴の高さが社会的地位や年収に大きく影響を与えるといっても過言ではありません。
日本以外の先進国では、学歴よりも学習歴を重視している国が多いです。それは、いくら勉強ができても問題解決力やコミュニケーション能力が無ければ、社会では通用しないからです。これからの時代、有名大学を出たから有能という、よくわからない「証明書」は消えていくと思います。仙台二高に入ろうが、東大や慶応に入ろうが、目的を持って努力しない人は、社会で絶対に成功できません。
私の周りには、東大や京大、早稲田や慶応の方がたくさんいます。その中で、最も仕事ができて成功しているのは、中卒の人です(*^-^*)