今回は、「ルール」についてです。集団生活において、ルールは非常に重要です。なぜかというと、考え方や感じ方など全く違う人間が集まるからです。それぞれが自分のルールで行動してしまったら、それは『集団』とは言いません。ただの『個人の集まり』になってしまうのです。

では、なぜこの話をしたかというと、ルールを守るお子様は成績が上がり、ルールを守らないお子様は成績が下がるからです。1日の授業の始まりはホームルームです。“目標設定”と言う1日の学習のゴールを決める最も重要な時間です。日々、観察するとあることに気づきます。Y君はいつもホームルームの10分前に到着し、T君はいつもホームルームの始まった5分後に到着します。この2人、時間にしてたったの15分の差ですが、人生に大きな大きな差が生まれます。信じられないというあなたのために、何が起こっているのか解説します。Y君は早く来た10分の間に質の高い目標設定をします。もちろん学習の質も上がります。T君は適当に目標を決めます。残念ながら学習の質は相当下がります。そして恐ろしい事に、時間の使い方は始めの時間だけの話にとどまりません。休み時間もT君は必ず遅れて教室に入ってくるのです。1授業単位でも学習の質が変わります。そして最終的には宿題や学習の進め方などいろいろな面で自分ルールが優先されるのです。大切なのは集団のルールをしっかり守ることです。すべてに理由があります。そして自分ルールの質は集団のルールよりもレベルの高いものにして下さい。『先んずれば人を制す』です。